2008年11月30日日曜日
アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
現在の米国を知るための必見書!
薄々は知っていたが、ここまでヒドイとは!アメリカが無茶苦茶な国になる訳だ。日本もこの崩壊するアメリカ社会の後追いをしていると考えてもおかしくない。反面教師としなくては。
【語録】
・米国人の時事問題への無知の原因。「無知ほど善」という反知性主義。キリスト教福音主義。聖書を一字一句信じてその通り生きようとするいわゆるキリスト教原理主義。アメリカ人の人口の3割。
・宗教の暴走。「あなたは敵?それとも味方?」ゲイの結婚や中絶を禁止。
・ブッシュ政権のお金持ちと大企業に対する大減税。ワーキング・プア(貧困労働者)。格差社会。最低賃金を低いまま抑え、福祉の面倒をみない政策は、貧困層を中流化する生活的余裕を与えず、階級を固定する。格差社会には最低賃金労働者が必要なのだ。
・サブプライム(低信用)ローン。マネーゲーム。サブプライム崩壊⇒金融危機。
・アメリカの治療費は世界一高い。HMO(健康維持機構)。医師への報酬を保険会社が支払うことで医療の内容を保険会社が管理するマネージド・ケア(管理医療)。⇒治療拒否を乱発。保険会社の暴走。全員国民健保を公約。国民の福祉という「国家の義務」まで、営利団体に任せていいわけがない。
・コーン偏重の農政。砂糖代替のコーンシロップはアメリカ人の肥満傾向の原因。アメリカ人はコーンでできている。コーンに独占されたアメリカ人の食生活は不健全だ。もっと栄養価の高い多様な作物を増やす必要がある。
・腐敗政治。ブッシュ政権と石油業界の癒着。カリフォルニアで電気自動車EV1を消し去った。
・史上最低の大統領ブッシュ。共和党の「自由」、民主党の「平等」。FOXニューズの偏見放送。
・19世紀は大英帝国の時代。20世紀はアメリカの時代だった。それももう終わる。アメリカ没落の原因は、イラク戦争。大英帝国没落のきっかけとなったボーア戦争にそっくり。⇒ファリード・ザカリア『ポスト・アメリカの世界』。フランシス・フクヤマ『アメリカの終わり』。
・アメリカ没落のもう一つの原因は「グローバルゼーション」。アメリカ自らが自由市場経済と民主主義を世界に広めたせい。冷戦が終わり、あらゆる国が市場経済というゲームに参加し始めた。はるかに安い人権費と巨大な人口、温存していた資源で。そりゃ、自由競争したらアメリカが勝てる訳がない。押されまくって負けそうなアメリカ企業。
・米国の希望はある。どこの国よりも激しく、その血を入れ替え続けているから。⇒チェンジ!