2009年3月5日木曜日

「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? ~世界一わかりやすい経済の本~



表題となっている第4章の「未納が増えると年金が破綻すると誰が言った?」には、未納率40%というのは、第一号被保険者(自営業者や学生)のなかでの割合であり、公的年金加入者全体からみると5%に満たないことが分かりやすく図示されています。

第3章のサブプライムローン問題も、今や余りにも多くの本により語りつくされた感がありますが、ほとんどは当局の規制の及ばないところで、タチの悪い商品が、強欲な業者達により売買されたといった説明がされていますが、著者はもともとサブプライムローンは低所得者でもマイホームが持てる低所得者の味方であり、サブプライム関連商品はローリスク、ハイリターンな商品となっていた。としています。

これは、あまり語られることはありませんが、当時の実情をよく捉えた説明だと思いました。

全体を通して極めて論理的な解説で統一されており、名著「数学的思考力」の続編みて良いと思いますが、最後に「数学的思考力」は自分の集大成として書き上げたもので、自分の遺書のような存在であり、現時点でもあの本が「遺作」になっても後悔はありません。と書かれており、著者の思い入れの深さに感動しました。